そのイヤホンを外させたい

そのイヤホンを外させたい

物語を糧に生きるアラサー男子の方法序説。文芸や出版メディアの趨勢について気になったことを書いていきます。

マインドハック

匿名ブロガーの本懐

まだ記事数も十分ではないが、ブログの運営方針について現在思っていることをここらで書き留めておきたい。 わたしはブロガーがブログそのものについて言及することに全く抵抗を感じないし、むしろ必要なことだと考えています。小説家や詩人が「小説とは何か…

組織が嫌いなら市場を好きになればいいじゃない

わたしはリアルライフにおいてつくづく自分は集団行動に向いてない人間なのだな~と再確認させられることが度々あります。 向いてないとは言っても、別に人と話すのが嫌いなわけではなく、それなりに協調性もあると自負しているし、(笑)会社の飲み会にもちゃ…

『進撃の巨人』を読んで個人の自由について考えた

進撃の巨人(19) (講談社コミックス)作者: 諫山創出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/04/08メディア: コミックこの商品を含むブログ (102件) を見る 『進撃の巨人』が面白い。何を今更?世間でこんなにも人気を集めているというのに。いや、それでもコミッ…

小説家、大石圭誕生秘話

大石圭、小説家。1993年『履き忘れたもう片方の靴』が文藝賞佳作となりデビュー。その後、官能、ホラー小説の分野で頭角を現し、角川ホラー文庫、光文社文庫を中心に数多くの作品を発表。2003年には、映画『呪怨』のノベライズも担当した実力派作家。デビュ…

絶望から出発せよ/和佐大輔『テトラポッドに札束を』

テトラポッドに札束を (単行本)作者: 和佐大輔出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2013/10/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 12歳の時、海水浴中に海に飛び込みテトラポッドに激突、頚椎損傷。身体の胸から下が麻痺し車椅子生活に。17歳でネットビ…

世界に見出されることの危険性

何者かになるということは、独力でできることではなくて、自分という存在に意味を与えてくれる周囲の世界があって初めて実現する。 だから、もし何者かになりたいのであれば、周囲から興味をもたれる人間になることが必要だ。 ぼくは最近、そういうことは運…

ありのままの愛の認識とは

スタンリー・キューブリック監督の遺作『アイズ ワイド シャット』を観た。こういう考えるヒントを鑑賞者にたくさん残してくれる映画がぼくは好きです。 愛というのは、人類が生み出した概念の中でもすこぶる輪郭の捉え難いものであると思う。だが、優れた恋…

名門と自意識

ラ・ロシュフコーの箴言の中に次のようなものがある。 名門の名は、そのよき担い手たり得ない者を、引き立てるかわりに卑小にする。 ぼくはごく平凡な中流家庭で育ったので、由緒ある家柄に生まれた人間のアイデンティティの成り立ちを正確に理解することは…

三角関係における死の倫理

日本人の恋愛模様は海外のそれと比べて何だか湿っぽい。 この感覚は、フィクションの中に描かれた男女の三角関係を目を向けると分かりやすい。 作中に三角関係を執拗に描いた小説家に夏目漱石がいる。中でも『こころ』は終盤のKの自死が衝撃的な作品です。こ…