そのイヤホンを外させたい

雑感 田能村竹田没後180年 出光美術館

一人で密かに行ってきた。現代の騒々しさを一時忘れることができ、良かった。若い人はあまりいなかったかな。美大生みたいなのが一人か二人ぽつぽつと。


文人としての竹田の生涯と世の中に対する姿勢に感銘を受ける部分が多かった。足を運んで正解だった。


『蘭図』というのが素晴らしいと感じた。伸び伸びとした筆使いで絵の素人である自分でも優れていると思わせるものがある。


蘭というのは、「高潔」のイメージがあるらしい。



「蘭は心で、心は蘭だ。筆使いの巧拙などは気にする必要はない。」



竹田はこのように書いている。それだけで、なんだか救われたような気がした。