そのイヤホンを外させたい

夢を追うことは合理的な生存戦略かもしれない


それでも、夢を追うしかない。/2016年の挨拶とブログ書籍化のお知らせ - デマこい!



夢か安定か。
そんな二者択一が個人の人生設計に大きく影響を及ぼす時代があった。


現在でも、たて前としてその選択は残っていて、多くの人が昔と同じように考えより現実的な人生航路へと舵を切ろうとする。


しかし、冷静になって周囲を見てみると、もはや安定の道などどこにもないという事実に気づかされる。目の前にあるのは、どう進もうと安全の保証はない茨の道だけだ。安定は無理ゲー化したのだ。


正社員という雇用形態で働いていたとしても、所詮は名ばかり。未来に対して何の確約も得られない。大企業でも20~30年が寿命だし、運良く長く続いたしても年功序列の人事制度が崩れ去った今、仕事で実績を残しても昇級や賞与のアップは期待できない。


現今のポスト資本主義社会がこの先もしばらく継続することを考えると、われわれの心の平穏はますます難しくなるのではないかと想像する。社会が緩やかな停滞に入れば、そのしわ寄せはどうしても個々人の内面に及ぶからだ。


先行き不透明の社会でストレスなく生きるには、たとえそれが小さな事業でしかないとしても自分の好きなことを仕事にすることである。


自分の好きなことを仕事にするために全力投球する方が、ない見返りを求めてがむしゃらに残業をするよりもよっぽど現実的だし、精神衛生上良いことは明白である。


かつて、夢を追うことはいつまで経っても大人になれない証拠と見なされた。だが、今後は夢を明確にすること自体が生存戦略であり、大人であることの証明になっていくのかもしれない。


自分にとって何か一つでも情熱を持って打ち込めるものがあるなら、あなたは恵まれている。ぜひ、チャレンジしてみるべきだ。人にはそれぞれの闘い方がある。今それに取り掛かることできっと未来への投資になると思いますよ。