そのイヤホンを外させたい

そのイヤホンを外させたい

物語を糧に生きるアラサー男子の方法序説。文芸や出版メディアの趨勢について気になったことを書いていきます。

「女には手をあげてはいけない」という発言の偽善性

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「女性は男性に比べて弱い存在なので守ってあげなければいけない」


このような認識は、日本だけでなく世界中の男性のほとんどが共通して持っているものだと思う。事実として、現代において女性の方が男性より優位な立場にある社会は稀である。だから、記事のタイトルにあるような発言も自然と生まれてくるのだろう。僕自身、これまで生きてきて色んな場所で色んな男が同じ台詞を口にするのを目にしてきました。


誤解を生むといけないので僕個人の意見を最初にはっきりと書いておきたいのだが、僕は男性は女性に暴力を振るうべきではないと考えています。その立場から見ても、タイトルの発言には違和感を抱かずにはおれないという話です。


そもそも、暴力を振るっちゃいけないということに男も女も関係ないじゃないか、と思うわけです。女はダメだけど男だったらボコボコにしていいのか。なわけないよね。誰にだって暴力に訴えるのはNGです。


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男は男は男は……
女は女は女は……


男と女を必要以上に異なる存在として位置づけようとする傾向。


先進国で白熱するフェミニズムジェンダーに関する議論の根っこには、常にこの行き過ぎた性差の認識があるように思います。


ジェンダー論というとよく話題に上るのが、漫画『ワンピース』の作者尾田栄一郎の男女観ですかね。


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『ワンピース』は好きな方なので新刊が出る度に買って楽しく読んでますが、このような場面にくる度に途端に冷めてしまう自分がいます。サンジくん、なんつーか……意識し過ぎ!
少年漫画なのでそれでいいのかもしれませんが、はっきり言って『ワンピース』の男女観は中二レベルなので大人がそのまま真に受けるのは危険です。


女は弱い生き物だからピンチの時は俺が守ってやんぜ! と思うことは大変立派な心がけなので実際にそうすればいいと思いますが、わざわざそれを声に出して言う必要はないように思います。そんなの究極男の勝手なんだから個人の胸の内に秘めとけばいい。だって、男性に守ってほしいと感じてる女性には歓迎されるかもしれませんが、バリバリ仕事してて私生活も充実してて自分には男性のサポートなんて1ミクロも必要ないと思ってる生命力あふれる女性にはただただ迷惑なだけです。


価値観の多様化した現代社会では、男はこう、女はこう、というラベル思考をもってハナっから他人を決めつけて掛かるのは場合によっては失礼にもなるし、知らず知らずの内に他人の自由を制限することにもなり得る。その事実をまず知っておいた方がいい。


ラベル思考に頼り切ってしまうと、そこからこぼれ落ちる意外と大切なものに対してひどく鈍感になってしまう恐れがあります。


僕が以前知り合った男性は、「俺は女子供には優しくする」と言ってましたが、たまに行く性風俗の店で働く女性に暴力は振るわないまでも人としてない系の扱いをしているようでした。風俗嬢も女だろ。言行の不一致に本人も気づいていないことに問題の根深さを感じます。

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ジェンダー論とかよく勉強してきてないので、自分の感覚にイマイチ自信が持てないですが、短くまとめると、


性別の違いに必要以上にこだわり過ぎる正義って厄介だよね。


そう思った次第です。



それでは。