そのイヤホンを外させたい

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そのイヤホンを外させたい

アラサー文系男子のピカレスク・ログ

非モテのサラリーマンがナンパで女性とセックスするまで

性愛

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有名ナンパ師二人の対談音声を聴いていた。そこでは、ナンパという行為がいかに過酷なものであるかについて語られていた。


世の中には手っ取り早く女性とセックスしたいがためにナンパを始める人が多くいるが、そのほとんどは思うような結果が出ずに途中でやめてしまう。ナンパというのは男にとってそれくらいハードルの高い一大事業である云々。


全く同感だ。
ナンパほど費用対効果の悪い出会いの形はない。


ネット上には成功体験ばかりにフォーカスしたナンパブログが多い。だが現実には、それらの背後には膨大な数の失敗経験が隠れているものだ。


普通の人が見たら、「なぜそれほど報われない思いをしながらあなたは女性に声を掛け続けるの?」と戸惑いを覚えるだろう。


理由は単純。
彼らにはそれしか異性と出会う方法がないからだ。


ノーマルな男性の場合、ナンパで結果が出ないと分かったら、友達の紹介、合コン、友人の結婚式の二次会、などといった世間的にある程度許容されているイージーな出会いの場所へ抵抗なくシフトすることができる。


しかし、そのシフトがうまくできない男性が世の中には一定数おり、彼らこそが「ナンパ師予備軍」というわけだ。


仮にノーマルな出会いとナンパでの出会い両方に長けている人間がいたとしても、後者で自信をつけた後に前者を克服しリア充に返り咲く場合がほとんどだろう。


世間の人々が抱くチャラいイメージとは裏腹に、ナンパ師というのは孤独で暗い人間が多い。


もちろん、僕自身ナンパを始めた当初はそのような人間でした。今もそうかもしれない。


当時の自分を思い返しても、
「これでダメなら俺は人生終わり」という鬼気迫る感覚でストリートに出ていたような気がする。


少し前置きが長くなりました。
今回は、僕がナンパを始めてからついに女性とセックスするまでの道程をざっと振り返ろうと思う。
全部で1ヶ月半くらいかな。


結果出るの早! 
そう思われる方もいるかもしれない。しかし、体感的にはものすごく長い時間でした。
しょーもない話ですが、世の中にはこういう類の一生懸命さもあるのだと知っていただけると嬉しいです。


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目次

ナンパを始めた動機


ナンパを始めたのは、大学卒業後紆余曲折があって東京の会社に就職した24歳くらいの時。


元来交友関係の広いタイプではなく、おまけに入った会社にも年齢の近い異性が皆無だったため焦りを感じるとともに、恋愛面における抜本的改革の必要性を強く意識した結果です。


当時の僕は自分は他の男性に比べて圧倒的にセックスの数が足りていない自覚がありまして、それがコンプレックスになってました。周りからすれば平均に見えていたと思いますが、当人の中では違いました。


それまで何人かの女性とは普通に付き合った経験がありました。でも、「セックスに躊躇してしまう自分」というセルフイメージが昔から漠然とあって、その殻を打ち破ることでオスとしての自尊心を回復させたいと思ったのです。


とにかくセックスが充実すれば人生順風満帆にいくはず、という根拠のない自信がありました。男って単純。

「愛のキャラバン」でさらにやる気が出る


「自分は何としてもナンパしなければならない」

そんな意味不明な使命感のもとネットサーフィンをしていると、社会学者の宮台真司さんによるナンパに関してのイベントが近いうちに新宿ロフトプラスワンで行われることを知りました。


後に『愛のキャラバン』、『絶望の時代の希望の恋愛学』として出版されることになるエポックメイキングなトークイベントです。イベント名は「宮台真司の愛の授業」というゲロキモなものでしたが。

宮台真司・愛のキャラバン――恋愛砂漠を生き延びるための、たったひとつの方法

宮台真司・愛のキャラバン――恋愛砂漠を生き延びるための、たったひとつの方法

「絶望の時代」の希望の恋愛学

「絶望の時代」の希望の恋愛学



感想としては、徹頭徹尾ナンパーズハイの中にいるかのようなグルーブ感のあるイベントで、やっぱり自分の方向性は間違っていないと再認識するきっかけになりました。


浴衣の女性が延々と暗い恋愛相談を登壇者に向かってしていて、「なんだこのメンヘラ女は」と思ったのをよく覚えています。
あれは小野美由紀さんだったと思います。後ろ姿しか見てないので確信持てないですが。
当時はまだ本も出されてなかった。


人生初ナンパは意外となごめた


イベントの次の日に、自宅の最寄り駅周辺で人生初ナンパに挑戦しました。


少し恐ろしかったですが、ほとんど地蔵することなくすれ違った同い年くらいの女子に声掛けしました。「すみません」とかなんとか言ったはず。


運良く反応の良い人に当たって立ち止まってくれたのですが、自分としてはそれだけで十分過ぎるほどの結果であり既にキャパオーバーをだったので、「ただのナンパでした。どうもありがとう!」という意味不明な説明を残してその場を立ち去ることに。彼女キョトンとしてました。最初はみんな大体そんなもんだと信じたい。

ナンパハウツー本の圧倒的これじゃない感


ええい、ままよ。
勢いに任せてその後何人かに声掛けたのですが良い反応は得られず。


早くも自身のナンパ活動に一抹の不安を感じ始めた僕は、本屋に走ってサブカル棚で最初に目についたナンパハウツー本を購入、近くのカフェに入って熱心に読み始めました。


その本の著者は自分がいかにすごいナンパ師であるかということを強調しており、自分くらいのレベルになると女と言葉を交わさずとも正面から近づいて抱き寄せることが可能なのだと書いていました。


自分はとんでもない人の本を買ってしまったのかもしれない。


期待に胸を躍らせながら、声掛けのスクリプトが載っているページを開きました。


「ねぇ、カノジョ」


これがスクリプトの第一声でした。


僕はゆっくり息を吐き出してから本をパタンと閉じました。


他をあたろう。



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徐々に結果が出始める


最初に読んだナンパ本はハズレでしたが、ネットに転がってるTipsを自分に合うように組み立てながらいくつかの街でソロ活動しました。


ここで相当悩みましたね。色々ある考え方やテクニックの一体どれが正しくてどれが正しくないのか。そういったことをあーでもないこーでもないと考えながらコンクリートジャングル(死語)を彷徨う日々。


そんな精神的闘いの後、新宿で初めてカフェ連れ出しに成功。


「いつもこうやって声掛けて連れ出してるの?」


女子の質問に「いや、今日が初めて」と答えたら「ウソヘターw」とケラケラ笑われる始末。もう黙るしかない。


吉祥寺では、イヤホンを耳に付けて音楽を聴きながら歩いていた女性を粘って追いかけていたら、「大抵の人は途中で諦めるのにあなたは偉い」となぜか努力を買われ、井の頭公園の屋台でビールを奢ってもらいました。彼女は最近年下の彼氏ができたらしく、その人がいかに自分に優しくしてくれるかということをずっと喋っていました。なんでか全部嘘だなと感じました。

この社会で女性が正直に生きるには多くの言い訳が必要になる。そんなことを学んだ気がしました。

意外な結末


いかにもナンパっぽい他者とのパルプンテ的交流が起こり始めたものの、目標のセックスは近いようで遠い。


新宿駅周辺をそれこそ足が棒になるまで歩き回りましたが成果出ず。


最初にカフェに連れ出した子以降にも連絡先を交換した人が何人かいたのですが、その後のアポには繋がらない状況が続きます。


これが自分の限界。
この先永遠にナンパでセックスなんてできないのではないか。
そんなネガティブな考えが頭にチラつきます。
かなり焦ってました。



しかし、幸運の女神は突如舞い降ります。


その日も仕事帰りに新宿で2、3時間声掛けして疲れ切った状態で最寄りの駅まで帰ってきました。


今日もダメだった。
また何人か連絡先をゲットしたもののどうせ死番(連絡しても返事が来ないこと)になるんだろう。


当時の僕は営業職で日中も外を歩き回っていたのに加え夜もナンパで街を徘徊していたので、ディズニーランド10回行ったくらいの足の疲労が蓄積しており、ちょっとした段差でもつまずくレベルになっておりました。今思えば、アホかって感じですが。


改札まで歩くのがダルかったので電車を降りてホームにあるベンチで一休みすることに。


ふと目をやると、同年代くらいの女子がベンチ端に座って携帯をイジっている。


それまでシチュエーションナンパみたいなものは一切やってなかったのですが、その時は疲労によって良い具合に身体の緊張が抜けていました。彼女とは反対側の端に座って、自分史上最も自然な感じで話し掛けることができました。


なんて言ったかは覚えてません。とにかく普通に話し掛けた。


そしたら、こっちを向いたその子がニヤァっと笑ったんですよ。
それ見て直感的に「あ、これイケんな」って思った。


変な女じゃないですよ別に。
その場でちょっと楽しく話して連絡先を交換し後日飲みにいくことに。


それまでの苦労が嘘のようにトントン拍子で話が進んで無事に目的達成できたわけです。



この成功体験を経て、番ゲ(連絡先の交換)時にラポールを築いておくことの大切さを実感しました。自分に欠けていたのはそれで、だからほとんど死番化していたのだと。相手に興味を持つことの重要性ですね。


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いかがだったでしょうか。
自分で思っていた以上に断片的なエピソードの羅列になってしまい恐縮です。
道筋というよりも自分の印象をポンポンと置いて並べていく感じでしたね。


なんかもっとこう根性論というか苦闘の話になるはずだったのだけど、書いてみたら意外に当時の自分が生き生きしてて弱冠ムカついております。


ネットで調子こいてるように見えるナンパ師や恋愛工学生も程度の差こそあれ、このような通過儀礼を経てきているのだと思うと、なんだか色々と許せそうな気がする。まぁ、錯覚ですが。



それではまた。