そのイヤホンを外させたい

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そのイヤホンを外させたい

文芸を糧に生きるアラサー男子のブログ。

コーチング・プログラムの極北、苫米地英人監修TPIE®︎の考え方が面白い


苫米地英人をご存知だろうか?

近年は、「読んだら人生が変わる」系の自己啓発本や、女性が聴くと胸が大きくなる着メロの開発など、どことなく胡散臭さが漂う人物としてちまたでは認識されている。
しかし、もともとはオウム真理教事件の際、元信者の脱洗脳を任されたことによって有名になった脳科学者である。


苫米地さんの日本人離れしたぶっとんだ経歴については話すと長くなるので省くとして、ここでは、氏が著書やセミナーを通して提唱しているコーチング・プログラムTPIE®︎の考え方がユニークで大変面白いので共有したい。

目次


TPIE®︎とは?


TPIE®︎(タイス・プリンシプル・イン・エクセレンス)とは、苫米地さんとアメリカ合衆国コーチングの元祖ルー・タイスが協力して開発した新しい能力開発プログラムのこと。

元来、アメリカの政府機関や大企業の多くで採用されていたルー・タイスのコーチング・プログラムに、苫米地さん始め、世界の科学者や心理学者が、最先端の機能脳科学認知科学的の研究成果を反映させた最高峰の次世代自己実現プログラムらしい。宣伝に力入ってるね。

コンフォート・ゾーンとホメオスタシス


TPIE®︎の中核となる概念にコンフォート・ゾーンがあります。

コンフォート・ゾーンとは、人にとってそこにいると心地が良い慣れ親しんだ領域を指します。

私たちは、それぞれが自分自身のコンフォート・ゾーンを持っており、そこから逸脱すると不安や緊張が生じ、潜在意識による自己抑制メカニズムが働きます。

たとえば、普段テストで50点しか取れない小学生がまぐれで100点を取った場合、その次のテストでは50点以下の点数を取りやすくなります。

他には、年収300万のサラリーマンは宝くじで1億円が当たっても、あっという間にほとんど使ってしまいます。

このように、人は自分が慣れ親しんだ範囲を逸脱する出来事に遭遇すると、無意識のうちに元の場所に戻ろうとします。

この働きのことを、ホメオスタシスと呼びます。

スコトーマとRAS


TPIE®︎の肝は、このコンフォート・ゾーンをそれまでの位置から自分の理想の地点へとズラしていく作業にあります。

コンフォート・ゾーンをズラすと何が起こるかというと、その人のスコトーマが外れます。

スコトーマとは、心理的盲点のことです。

脳にはRAS(網様体賦活系)と呼ばれるネットワークがあり、外界から入ってくる大量の情報のなかのどれを意識するかを決定する役割を担っています。

このRASが、その人のコンフォート・ゾーン外の情報を遮断した結果、スコトーマが生み出されます。

年収1億円の人には、年に1億稼ぐ方法が見えますが、年収300万円の人には、年に300万円稼ぐ方法しか見えません。

現状を打破するには、コンフォート・ゾーンをズラすことによってスコトーマを外す必要があるのです。

現状よりもずっと高いゴールを設定せよ


では、コンフォート・ゾーンをズラすにはどうすればいいのか。

答えは、現状よりもずっと高いゴールを設定することです。

それまでの自分の知識や経験をはるかに超えるコンフォート・ゾーンの外側にゴールを設定し、その臨場感を高めていけば、スコトーマが外れゴール達成に必要なものが次第に見えてきます。

臨場感を演出するのに役立つのが、アファメーションと呼ばれる言葉によるイメージ喚起法です。

ゴールを達成した、もしくはそこに向かっているコンフォート・ゾーン外にいる自分の姿を文章化し、1日に何度も読み上げることによって、現状の世界観ではなく、ゴールの世界観を無意識が選択するように仕向けます。結果、その無意識がゴール達成のための創造性とエネルギーを生み出してくれるのです。

で、気になる効力のほどは?


以上でTPIE®︎のざっくりした説明を終わります。

で、肝心の効力のほどですが、僕自身このメソッドを始めてまだ間もないので未知数です。

でも、これワクワクしませんか?
そして、やっぱり胡散臭い。笑


おまけ: 豊富秀吉の天下統一


歴史上の人物に目を向けると、豊富秀吉なんかは、無意識のうちに上記のような思考法を体得していた人だと思います。

だって、百姓から関白にまで登り詰めたわけですよ。すごいです。

天下統一という秀吉の大事業は、自分のなかで高いセルフイメージを持ち続けて何度もコンフォート・ゾーンを更新した結果なのでしょう。

そういった意味では、秀吉の晩年の朝鮮出兵なども、一般的には老いたゆえの悪手としてとられがちですけど、日本というコンフォート・ゾーンのさらに外に行こうとした点では、一貫性があるように思えます。

豊富秀吉は最初から最後まで豊富秀吉だった。
そんな理解もありかもしれません。


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